引越し現場マニュアル 010: 家具にベルトをまく手順
このところ、引越し現場スタッフ用に弊社で用意しているマニュアルの内容をご紹介してます。
10回目の今回は、引越しで家具を運ぶ際に使うベルトについてです。
上の写真は家具にベルトをまいた状態です。
少々見づらいかもしれませんが、2人ともこのベルトをつかんで家具を持ち上げています。
家具に直接手をかけることなく、力を入れやすい位置でベルトをつかみ、安全に運ぶことができます。
本日はこのベルトをまく手順について、簡単にご紹介します。
まずはキルティング素材でできた梱包資材により、家具を梱包します。
写真で見えている側が家具の表面です。
この梱包資材は引越しでよく使います。
ベルトを家具の下に通します。この時、作業は2人で行ないます。
1人は家具を(表面の下が持ち上がるように)背面側に傾けます。
もう1人はベルトを通しますが、このときベルトがよれてしまわないよう注意します。
ベルトがよれていると、後でベルトが緩む原因になります。
ベルトを通したら、ベルトを固定する前に実際に2人で持ち上げ、ベルトの位置が適切であるか確認します。
バランスが取れている位置にベルトが通っている場合は、少ない力で持ち上がります。
ベルトの位置が決まったら、ベルトを結びます。
まず、2つのリングにベルトを通します。
次にベルトを折った状態で片方のリングに通します。
折れた状態で通したベルト(上の写真で右側に見えている部分)は30cm程度に伸ばし、きつく締めます。
左側の一重になっているベルトは、上の写真のようにしてまとめます。
他にもベルトの止め方はあると思いますが、弊社では必ずこの手順を守るように指導します。
全スタッフが同じ手順でベルトを留めることにより、誰でも同じ手順でベルトを扱えるようになります。
ベルトを留めるスタッフ、それを持って運ぶスタッフ、ベルトを外すスタッフが仮に全て違ったとしても、戸惑うことがなくなります。
細かいことのようですが、こうしたルールを設けることでより安全に、かつ効率良く引越し作業を行えるようにしています。