引越し現場マニュアル 011: 「もっこ」で家具を安全に運搬
先日、引越し現場スタッフ用のマニュアルから、ベルトを使って家具を持ち上げやすくする方法についてご紹介しました。
今回はさらに家具を運びやすくするための道具「もっこ」の使い方についてご紹介します。
上の写真は「もっこ」で家具を持ち上げた様子です。
腕ではなく肩にベルトをかけ、体を使って家具を持ち上げます。
力を入れやすいだけでなく、手や体を比較的自由に動かすことができるため、運搬中も視野を広く保つことができます。
無理な体勢で家具を持つと、周囲に気を配ることが難しく、荷物の破損にもつながりかねません。
ですがもっこを使えば、運搬する経路を確認しながら安全に引越し作業を行なうことができます。
もっこを床に敷いた様子です。色が付いている面を上にします。
四隅からは持ち上げる際に使うベルトが伸びています。
家具をもっこの上に置いたら、ベルトの長さを調節します。
写真のようにベルトを伸ばし、へその下10cmほどの位置にくるのが最適な長さです。
長さが決まったらベルトを結んで固定します。
このとき、結び方は片結びです。
堅く結びます。
準備が整ったので、ベルトを片方の肩にかけます。
このとき、家具の表側に肩がくるようにします。
上の写真で右側に見えているのが家具の表側で、ベルトは右肩に掛けています。
家具の裏側は薄い板で出来ていることが多く、表側の方が重いため、このように持ち上げると、より安定します。
家具の両側から2人でこのようにベルトを掛けたら、いよいよ持ち上げます。
声を掛け合い、
「せいの!」
で立ち上がります。
持ち上げるとこのような状態になります。
手を使って持ち上げるのと違い、かなり楽に運ぶことができます。
狭い場所でも比較的動きやすく、落ち着いて運ぶことができるので、周囲に気を配りながら安全に作業できるというメリットがあります。
会社の外階段を使ってもっこの使い方を研修している様子です。
階段を上る際は、改めてベルトの長さを調節します。
・下から持ち上げるスタッフのベルト
足元から伸ばした際の長さを股下まで短くします。
・上から持つスタッフのベルト
足元から伸ばした際の長さがへその所までくるよう長くします。
下から持ち上げるスタッフは、ベルトを掛けているのと反対側の肩を家具に付け、支えるようにしてバランスを取りながら階段を上ります。
上に来るスタッフも、ベルトを掛けていない方の手を家具に添えてバランスを取ります。
ベルトを長くすることにより、脚を伸ばしやすく、階段を上りやすくなります。
このように、引越し現場の状況に応じてベルトの長さを変えることにより、より安全に運ぶことができます。
必要に応じてもっこを使い、安全に家具を運びますので、お引越しは是非ムービングエス(株式会社ムーバーズ)にお任せください。