引越しの際、取り扱いを誤って割ってしまいがちなのがテレビ。特に大型液晶テレビともなれば、その扱いには最新の注意を払わなければなりません。では、どのように梱包し、運べばよいのか、詳しく見ていきましょう。
■液晶テレビの梱包方法は?
液晶テレビは非常に衝撃に弱い、デリケートな機械です。しっかりと梱包しておかないと即破損につながりますので、慎重に進めていきましょう。
テレビ梱包の基本は、ほかの家電にも共通して言えることですが、もともと梱包されていた箱と緩衝材に戻して運ぶのがベストです。メーカーも運搬時の衝撃を考慮して梱包していますので、最も信頼性の高い方法です。
ただ、箱はかさばりますから、開梱したらすぐに捨ててしまったという人も多いでしょう。そんな時におススメなのが、市販のテレビ梱包キット。専用品だけあって、サイズを合わせれば衝撃吸収力はかなりアップ。インターネットを通じて購入できます。
梱包キットを取り寄せる時間もなく、とにかく急いでいるという場合は、あるものでなんとかするしかありません。しかし、最低限、緩衝材とモニター保護用の板は用意しておきたいところ。
この2つがそろったら、まず板を液晶面にあて、養生テープなどで固定します。その上から、緩衝材をぐるぐる巻きに。できるだけ厚めに巻くのがポイントです。足の部分は弱いので、ここにも厚めに巻いておきましょう。
■ケーブルやアンテナ線の梱包方法は?
テレビは必要な配線をつなげないと機能しませんので、テレビ本体を梱包したら、次はこれらの付属品を梱包していきます。
配線には電源ケーブルのほか、アンテナ線、他のAV機器やゲーム機との接続ケーブルなどがあります。似ている線も多く、混乱する可能性があるので、それぞれにラベルを貼るなどして後でわかりやすいようにしておきましょう。
ダンボールにそのまま梱包するとバラバラになったり絡んでしまったりと後が厄介。個別に養生テープなどでまとめておきましょう。念のため、緩衝材に包んでからダンボールに入れておくと完璧です。
■テレビの運び方は?
梱包が終わったら、テレビを運び出すことになるのですが、車に積む際は横に倒さないように気を付けてください。本来横向きに置くよう設計されていないものなので、ちょっとした衝撃でも破損につながる恐れがあるからです。
できれば防振マットを下に敷き、マットレスなどなるべく柔らかいものを隣におくようにしましょう。荒い運転をすると、あらぬところにぶつかってしまうこともあるので、慎重に。
■引越し業者は「テレビだけ」でも対応してくれる
ここまで読んで「そこまでしなければいけないの?」とか「読んでいるだけで面倒くさそう」などと感じた方は、プロに任せるのがおススメ。
「テレビは業者にお願いして、他の荷物は自分で」というような依頼も可能なので、気になる方はWEBで見積もりを取ってみましょう。
■ケーブルテレビの解約手続きも忘れずに
ケーブルテレビと契約している場合には、手続きを忘れずに済ませておきましょう。
近所への引越しで、契約している会社の担当エリア内であれば、住所変更の手続きだけでOKですが、エリア外へ引越しをする場合は解約手続きをして、転居先の会社と契約する必要があります。
解約時に注意したいのが契約しているプランの締日。1日でも過ぎてしまうと1か月分の料金をすべて払わなければならない、なんてこともあります。タイミングによっては、多少視聴できない期間ができるとしても、早めに解約してしまった方が安く上がります。
■テレビを処分するには?
さて、中には新しくテレビを買い替えるということで、いま使っているテレビの処分を考えている方もいると思います。ただ、テレビの処分は、ゴミ置き場に捨てておしまいというわけにはいきませんので要注意。
リサイクル法の関係で、処分するには自治体に手数料を払ったうえ、指定の場所まで持ち込まなければならないのです。引越し前の時間のない時にこの作業をするのは非常に面倒。
そこで、新しいテレビを家電量販店などで購入する際は、今使っているものを処分してもらえないか、あらかじめ営業スタッフに聞いておくのがベター。
インターネット経由で購入した場合にはこの方法は使えませんので、リサイクルショップに持ち込んでみましょう。また、SNSを使って友人などに引き取ってもらえないか呼びかけるのも良い手です。
時間がない場合は、不用品回収を行っている引越し業者もありますので、こういったサービスを考えてみてください。高値で買い取ってもらえる可能性もあります。引越しの見積もり訪問時に依頼できるので、忙しい方でも安心ですよ。