「東日本大震災」復興のお手伝い その1
ムービングエス代表の林です。本日は23年4月6日に最初にメールを頂いてから
約2週間後、現地に行くまでの流れをお話させて頂きます。
4月20・21日に以前お話させて頂きました岩手県大槌町からの支援の要請に応えて
ムービングエスとして初めて救援物資を持って避難所に行って参りました。
まず最初は現地でボランティアのリーダーとして活動されている岩手県在住の
浅井さんに連絡をして今、被災地で何に困っていて何が必要かを教えて頂きました。
自分なりにテレビからの情報や岩手県に住んでいる親戚の話などから出来る限り想像をしながらお話させて頂きましたが被災者の方はもちろんボランティアの方々も疲弊しきっている事が伝わってきました。浅井さんの話によると今回、連絡を貰った
岩手県大槌町は
復旧が遅れているとの事でした。
理由としては地震のあった直後に町の対策本部に集まっていた町長を含む25%の町の
職員の方が死亡・行方不明となっている事が大きいそうです。
そこで浅井さんの様な一般のボランティアの方でも、行政に代わって必死になって
動く事が物凄く大きな力となって町の復興に近づく事だと感じました。
では、自分たちに何が出来るだろう。考えても簡単には答えは出ません。
まずは依頼のあった避難所で使う洗濯機を集める事にし
次の日,朝礼でスタッフに引越の現場で回収してくる洗濯機をストックしておくように
通達しました。通常はリサイクル品として販売したり・不用品として廃棄するような
物の
これは割りと負担なくある一定の数は集められる事が判りましたので
現地の浅井さんに再度連絡して5~10台なら10日位で集められそうですが
実際、何台位必要ですかと質問したところ大槌町だけで36か所の避難所があり
一か所につき3台必要として全部で100台位あると助かるとの事でした。
さすがに100台はうちの様な小さな会社で直ぐに集めるのは難しいです。
そこで困った時いつも助けあっている仲間の引越し業者に相談してみました。
やっぱり同じ業種で同じような規模で営業しているので話が早いです。
二つ返事で㈱ジュンムービングと㈱スタームービングの社長から
一緒に集めましょうとうれしいお言葉を頂けました。
次に問題になるのが輸送方法です。震災から1ケ月が経ち、ある程度東北方面の
引越しも目処が立って来てはいたもののお客様からお代金を頂いて運ぶ訳ではないので
おいそれとはいきません。一番手っ取り早いのは東北方面の混載便の引越しの
空きスペースを使って運ぶ方法ですが洗濯機となるとそれなりのスペースを
要するのでまとまった量を運ぶのはやはりコスト面で難しくなってきます。
ですがこういうときは利益の事を考えたら成り立ちませんのでとりあえず30台ほど
集まった時点で浅井さんに連絡をして、そろそろそちらに持っていこうと思っていますと
お伝えしたところ嬉しいニュースを用意してくれていました。
なんと浅井さんの計らいで大槌町の副町長さんに相談をして岩手県庁に
「災害派遣等従事車両」の申請をして頂ける事になっていました。
これは、一般のボランティアが簡単に出来る事ではなくこの一カ月の間に
大槌町で浅井さんが築いた信頼関係の賜でこのありがたい制度を
使って必ず被災地の方のお役に立たなければと改めて決意致しました。
こうなったら一度、現地の状況をこの目で確認しないと今後の支援にも影響が
出ると思い4月20・21日にムービングエスにてジュンムービング・スタームービングの
気持ちを載せて出発する事に決めました。当日の流れは改めて事例集として
報告しますのでそちらをご覧くださいますよう宜しくお願い致します。
まだまだ始まったばかりではありますがこれからも継続的に支援を続けて行く事を
目標に送る側の自己満足に終わらず本当に被災地の方々が1日も早く普通の
生活を送れる手助けが出来ればと考えておりますのでご支援ご協力をお願い致します。
こうして会社を通して支援活動が出来るのも日々の業務をしっかりこなしてくれる
スタッフがいればこそと肝に銘じております。感謝!!ムービングエス 代表 林