引越し現場マニュアル 015:本の梱包方法
本を多くお持ちのお客様からいただいたアドバイスをもとに作成した、本の梱包方法をご紹介します。
多くの場合、本はお客様ご自身で梱包されると思いますので、是非参考にしてください。
本の梱包には小ダンボールを使用します。
大きなダンボールにたくさんの本を詰めると、ダンボールが重さに耐えれない、または重すぎて運ぶのが大変になります。
底面はテープを貼って組立ててください。
この後の作業において、ダンボール箱の向きは全て上の写真のような向きです。
(向きは箱の底で判断してください)
最初にミラーマットを一枚敷きます。
カバーの上下が折れてしまわないよう、中身と上下を合せ(①)、背表紙が向き合うよう、上の写真のように本を入れていきます(②)。
本と本の間にできる 隙間にはクッションになるものを埋めます。
上の写真では食器を包む際に使う紙を利用しています。
手間の空いたスペースにも本を詰めますが、その前に上の写真のようにミラーマットを敷いて仕切ります。
このときも背表紙同士が向き合うようにして本を入れます。
隙間が空いて本が動いてしまわないよう、本の厚さを考えながら適切に束ね、隙間に詰めます。
このとき、本を一冊ずつ入れると”帯”に本が当たり切れてしまうのでご注意を!!
本を束ねた状態で入れてください。
手前に詰めた本の間にできた隙間も、クッション材で埋めます。
さらにその上もクッション材で埋めます。
手前の隙間に縦方向に入れた本の上に、上積みするのは厳禁です。
ふたを閉める前にミラーマットを一枚敷きます。
これで完成です。
【本の性質】
ご紹介してきたように本を詰めた方が良い理由をご説明します。
本の強度は、上の写真のように本を寝かした状態で上から力がかかった場合に一番強くなります。
この特性を活かして箱詰めをします。
このため、基本的に本は寝かした状態で箱詰めしていきます。
背表紙を上にすると、写真のように下に隙間が空きます。
本はのりで綴じられており、この状態ですとのり付けされた部分に力がかかってしまいます。
本にとって最悪な状態です。
この向きに本を詰めないでください!
もちろんその上に他の本を積むのも厳禁!
この状態でも上積厳禁です!
矢印の部分が潰れてしまいます。
特にハードカバーの書籍をたくさんお持ちの方にとって重要なことです。
お引越しの際、参考にしていただけますと幸いです。