引越し現場マニュアル 014: 吊り作業のロープを結ぶ手順
引越しの際、大きな家具や家電は、家の中の階段を通って運べないことがあります。
そのような場合は、開口部の大きい窓から運び入れたり、出したりします。
家具や家電を2階や3階まで吊上げるにはクレーンを使うこともありますが、そもそもクレーン車が家まで近寄れないことも多いため、人力で吊上げることが少なくありません。このような作業を「手吊り」と呼んでいます。
手吊りの作業には人数だけでなく経験とチームワークが必要です。
ムービングエス(株式会社ムーバーズ)はこの手吊りを得意としているため、大変多くのお問い合せをいただいております。
引越しに限らず、「購入した冷蔵庫を2階まで上げることができないので、吊上げて欲しい」というお客様も少なくありません。
本日は少々細かい話ですが、弊社の引越し現場マニュアルから、吊り作業に伴いロープ(ベルト)を家具や家電にしっかり結ぶ手順についてご紹介します。
上の写真は、家具を吊上げるため梱包し、吊上げに使うロープ(ベルト)を縛り終えた状態です。
この状態にするための手順をご紹介します。
家具をキルティング素材の梱包材で包み、持ち運びに使うベルトを縛りつけた状態からスタートします。
(ここまでの状態にするための手順は「家具にベルトをまく手順」でご紹介しています)
左側にベルトが2本たれているのが、おわかりになるでしょうか。
この2本が吊り作業用のベルトです。
2本はそれぞれ家具の側面から40cm前後を目安に位置を合せます。
手前に斜めに見えているベルトを家具の下から反対側にまわし、一周させた先端(輪になっています)が床に届く長さにします。
奥のベルトも同様の長さに合わせているのが、写真からおわかりいただけると思います。
この状態にしたベルトを、家具の上で結びます。
結ぶ手順1
写真手前が、前の写真で輪になっていた先端がある方です。
結ぶ手順2
手前のベルトを輪の状態にして片結びの要領で結び目を作ります。
結ぶ手順3
写真撮影のため2人で作業していますが、実際の現場では1人で結びます。
しっかり縛って完了です。
ここまでの作業時間は5分を目標としています。
こうした細かい手順まで研修でしっかり指導しておりますので、吊り作業を伴うお引越しも、安心してムービングエスにお任せください。